新アヘン戦争って何？中国組織が日本に拠点を作り「フェンタニル」を 不正輸出

新アヘン戦争とは？

「新アヘン戦争」という言葉は、
最近のニュースやSNSで話題になっている、
合成麻薬「フェンタニル」をめぐる問題を指しています。

歴史的な「アヘン戦争」
（19世紀にイギリスが中国にアヘンを売りつけて起こった戦争）
にちなんで、現代の薬物問題をそう呼んでいるんだ。

具体的には、
中国で作られたフェンタニルが
アメリカに不正に輸出され、
たくさんの人が中毒になって亡くなっている状況を指すよ。

この問題が深刻で、
まるで戦争のように国同士の対立を引き起こしているから
「新アヘン戦争」と言われているんだ。

日本経由の恐怖？

最近のニュースでは、
中国の組織が日本（特に名古屋）に拠点を作って、
フェンタニルをアメリカに送っていた疑いが報じられたんだ。

これが日本でも話題になり、
トレンドに上がったんだね。
アメリカの麻薬取締局（DEA）もこの組織のリーダーを追っていて、
問題が日本にも関係していることがわかって、みんなが心配しているんだ。

アヘンとは何？

アヘンは、ケシという植物から作られる薬物だ。
ケシの花が咲いた後にできる「ケシボウズ」
と呼ばれる実を傷つけると、白い液が出てくる。
それを集めて加工したものがアヘンだよ。

昔から医療で使われてきたけど、
強い依存性（やめられなくなる性質）があるから、
危険な麻薬としても知られている。

歴史では、アヘンが原因で大きな問題が起きたんだ。
19世紀の中国では、イギリスがアヘンを大量に売りつけて、
たくさんの人が中毒になり、社会が乱れた。
これが「アヘン戦争」の原因になったんだ。

アヘンは、痛みを和らげる効果があるけど、
使いすぎると体や心を壊してしまう危険なものなんだ。

フェンタニルって何？
アヘンとどう違うの？

フェンタニルは、
アヘンから作られる薬物（オピオイド）の一種だけど、
化学的に作られた合成麻薬だ。

アヘンやその他の麻薬（モルヒネやヘロイン）
よりもずっと強力で、モルヒネの50～100倍の効果があると言われている。
たった2ミリグラム（塩の粒くらいの量）で死んでしまうほど危険だよ。

フェンタニルは、医療では
がんの痛みを和らげるために使われるけど、
違法に作られたものがアメリカで広まって、
たくさんの人が中毒になって亡くなっている。

特に、フェンタニルが他の薬物に混ぜられて売られることが多く、
知らずに使った人が過剰摂取で死んでしまうケースが多いんだ。

アヘン中毒（フェンタニル中毒）とは？

アヘンやフェンタニルに中毒になると、
体がその薬を欲しがるようになるんだ。

最初は気持ちよくなったり、
痛みがなくなったりするけど、
だんだん薬がないと普通に生活できなくなる。

使えば使うほど、
もっと強い量が必要になって、
ついには体が壊れてしまう。

中毒になると
こんな症状が出るよ

眠そうになる、動けなくなる

ネットで見た「立ったまま眠る」ような人は、
薬の効果で意識がぼんやりして、
まるでゾンビみたいになってしまう。
これが「ゾンビドラッグ」と呼ばれる理由だ。

呼吸が弱くなる

フェンタニルは呼吸を抑えるので、
過剰摂取すると息ができなくなって死んでしまう。

心が不安定になる

薬がないとイライラしたり、落ち込んだりする。

アメリカでは、2022年に約11万人が
フェンタニルなどの薬物で亡くなった。
これは、毎日300人以上が死んでいる計算だ。
特に18～45歳の若い人たちの死因のトップになっているんだ。

なんで危険なのに人気なの？

フェンタニルが人気になってしまう理由は、いくつかあるよ。

強い快感

フェンタニルを使うと、
最初はすごく気持ちいい感覚（多幸感）が得られる。
これが「やめられない」理由の一つ。

安い

フェンタニルは化学で作れるから、
ヘロインとか他の薬物より安く売れる。

1キロ作るのに数千円なのに、
売ると何百万円にもなるから、売る側も儲かるんだ。

知らずに使ってしまう

フェンタニルは他の薬（コカインや偽の錠剤）
に混ぜられることが多い。

だから、買った人が「これフェンタニルだ」
と気づかないまま使って、中毒になるケースが多いんだ。

ストレスや貧困

アメリカでは、貧しかったり、
仕事や生活でストレスが多い人が、
薬で現実逃避しようとすることがある。
特にコロナ禍で、精神的に不安定な若者が増えたのも原因の一つだ。

歴史で証明された危険性

アヘンの危険性は、
歴史でもはっきりしてる。

19世紀の中国では、
アヘン中毒で働けなくなった人が増え、
家族や社会が壊れた。

国が今フェンタニルで同じような状況になっているから、
「新アヘン戦争」と呼ばれているんだ。

過去のアヘン戦争では、
中国がイギリスのアヘン販売に負けて、
たくさんの人が苦しんだ。

現代では、中国からフェンタニルの原料が
メキシコやアメリカに送られ、
同じように社会を壊していると見られているよ。

日本への影響は？

日本では、フェンタニルは
医療用に厳しく管理されているけど、
違法なものはまだあまり広まっていない。

でも、最近のニュースで
「日本がフェンタニルの密輸ルートに使われている」
と報じられたから、警察や政府は警戒しているんだ。

もし日本でもフェンタニルが広がったら、
アメリカのような深刻な問題になる可能性がある。
だから、みんなが「日本も気をつけないと」と心配しているんだ。

日本にも責任はある？

確かに「日本に拠点を作っていた」
というニュースを見ると、
日本が悪者みたいに思われるんじゃないかと心配になるよね。
でも、ちょっと整理して考えてみよう。

日本が悪者になってるわけじゃないよ

ニュースで言われている
「日本に拠点を作っていた」というのは、
中国の組織が日本を「通過点」や「中継地点」
として使っていたという話なんだ。

日本が積極的にフェンタニルを作ったり、
売ったりしているわけじゃないよ。
むしろ、日本は被害者側に近い立場なんだ。
どういうことか説明するね…

日本は密輸の「中継点」にされた

フェンタニルの原料や完成品が、
中国からアメリカに送られる途中で、
日本を経由していた疑いがある。

これは、日本の港や物流システムが便利だから、
犯罪組織が「日本はチョロいから使えばバレにくい」と考えた可能性が高いんだ。
日本政府や日本人が意図的に関わったわけじゃなく、
犯罪組織に勝手に利用された形だよ。

日本の法律は厳しい

日本では、フェンタニルや
他の麻薬はめっちゃ厳しく管理されている。

医療用のフェンタニルは病院でしか使えないし、
違法な麻薬の取り締まりも強い。
だから、日本でフェンタニルが広まっているわけじゃない。

ニュースでも、日本警察が
この組織を摘発しようとしているから、
日本はむしろ「問題を解決しようとしている側」なんだ。

悪者は犯罪組織

この問題の「悪者」は、
フェンタニルを違法に作り、
売りさばいている中国の犯罪組織や、
それをアメリカに運ぶ国際的なネットワークだ。

日本は、そのネットワークに「使われた」
だけで、悪いのは薬物を流している組織だよ。

日本が心配？悪者になってる？

ニュースやSNSで「日本に拠点が！」と大きく報道されると、
日本が悪いことをしているように誤解されちゃう可能性はあるよね。

特に、海外の人がこのニュースを見ると、
「日本も関わってるの？」と思うかもしれない。
でも、実際は日本が犯罪の「被害者」であり、
警察がそれを阻止しようとしているのが本当のところ。

例えば、アメリカでは
「中国がフェンタニルを送ってくる」
と中国を非難する声が強いけど、
日本に対して同じような非難はほとんどない。

アメリカの麻薬取締局（DEA）も、
日本の警察と協力してこの問題を追っているから、
日本が悪者扱いされているわけじゃないんだ。

結論

日本が悪者になってるわけじゃないよ。
犯罪組織が日本を勝手に使っただけで、
日本はむしろその問題を解決しようとしてる側。

ニュースの見出しだけ見ると誤解しちゃうかもしれないけど、
ちゃんと調べれば、日本が悪いわけじゃないってわかるから安心してね！