第61回東海テレビ杯金鯱賞G2 佐々木大輔騎手キングズパレス

明日、中京競馬場で開催される
第61回金鯱賞（芝2000m）は、春のG1戦線を見据えた重要な一戦です。

ここで私が本命に推すのは、
クリスチャン・デムーロ騎手から
佐々木大輔騎手に乗り替わった「キングズパレス」。

この馬を軸に据える理由と、
勝利への道筋を徹底的に解説します。

佐々木大輔騎手への乗り替わりがもたらすスタート改善

キングズパレスの近走を見ると、
出遅れが目立つレースが散見されます。

例えば、2025年1月の日経新春杯（GII）では
ゲート内で落ち着かず最後方からの競馬を強いられ、6着に敗退。
中日新聞杯（GIII）でもスタートで後手を踏み、
後方2番手から大外を回すロスの多い競馬で5着止まりでした。

デムーロ騎手は卓越した技術を持つものの、
キングズパレスのゲート難を解消しきれなかった。
一方、佐々木大輔騎手は若手ながら
スタートの上手さと冷静な判断に定評があり、

例えば2024年の若手限定戦で
出遅れ癖のある馬を立て直して勝利に導いた実績があります。

この乗り替わりは、キングズパレスの最大の弱点である
「出遅れ」を克服する鍵となり、
中団でレースを進められる可能性を高めます。

中京2000mへの抜群の適性

キングズパレスの走りは、
中京芝2000mのコース特性にぴったり合致します。

このコースはスタート後ペースが落ち着きやすく、
直線の長い末脚勝負が特徴。
キングズパレスは差し脚質ながら出力が安定しており、
過去の中日新聞杯（中京2000m）では
4コーナー17番手から0.5秒差の5着まで追い上げ、鋭い末脚を見せました。

また、2024年の新潟大賞典（GIII）では
勝ちに等しい2着（僅差負け）となり、
サマー2000シリーズでも優勝争いを演じるなど、
長く良い脚を使える強みを証明済み。

プログノーシスやホウオウビスケッツ
といった先行勢が早めに動く展開になれば、
キングズパレスの「直線一気」が炸裂する舞台が整います。

近走の敗因は展開と位置取りの不運

近2走（日経新春杯、中日新聞杯）で
結果が出ていないものの、内容は悲観するものではありません。

日経新春杯は距離（2200m）がやや長く、
ペースも上がらなかったため後方待機策が裏目に。
中日新聞杯では大外を回す距離ロスが響きました。

しかし、いずれも上がり3ハロンは
メンバー上位（中日新聞杯では2位タイの33.8秒）。
能力自体は衰えておらず、むしろ不運な展開に泣いた形です。

金鯱賞の想定メンバーを見ると、
前に行く馬が揃い、差し馬有利な流れになりそう。
佐々木騎手の内枠立ち回りが決まれば、上位進出のチャンスです。

データ面での裏付け

過去8年の金鯱賞を分析すると、
差し馬が5勝（逃げ1勝、先行2勝）と優勢。

また、4～6歳馬が7勝を占め、
キングズパレス（6歳）は年齢的にも嫌われる美味しい頃。

さらに、前走5着以内馬が6勝と好成績を残しており、
中日新聞杯5着からの参戦は十分な資格を満たします。

鞍上の成長と意欲

佐々木大輔騎手は2024年に
JRAリーディングでトップ11位入りするなど急成長中。
重賞初勝利は時間の問題とされており、
キングズパレスのような実績馬で
結果を出せば一気に名を上げるチャンスです。

Xの投稿でも「佐々木なら中段内めで上手く立ち回ってくれそう」
と期待する声が上がっており、
若手らしい積極性と冷静さがキングズパレス
のポテンシャルを引き出すと信じています。

キングズパレスが金鯱賞を制するシナリオはこうです。
まず、佐々木騎手がゲートで落ち着かせ、スタートを五分に切る。

これにより、後方ではなく中団付近につける。
レースはデシエルトやジャスティンパレスが先行し、
プログノーシスが好位から早めに仕掛ける展開に。

キングズパレスは4コーナーで内ラチ沿いをキープし、
直線で馬群を捌きながら一気に加速。

上がり3ハロン33秒台の末脚を繰り出し、
ゴール前でプログノーシスを交わして1着ゴール。

対抗馬としてプログノーシスは強敵ですが、
連覇のプレッシャーと7歳という年齢が微妙な不安要素。

ホウオウビスケッツもしぶといが、
実は中京の適性が未知数。
キングズパレスはコース実績と展開の恩恵で上回ると見ます。

馬券戦略

【節子予想】

単勝:4キングズパレス
複勝:4キングズパレス
馬連:4キングズパレス – 8プログノーシス
3連複:4-8-2.5
3連単:4-8-2.5