お米が5キロ4500円!?なぜ高騰?誰が儲けてるの?

東京11R 第39回根岸ステークス 2025年2月2日 お金のニュース


Q.米の値段がなかなか下がりません。
以前は5キロ2500円でしたが
今は4500円になりそれ以降下がりません。
(この2000円の差は)
誰が甘い蜜を吸っているのでしょうか?

中学生に分かりやすく教えてください。

お米の値段がなぜこんなに高くなっているのか、
中学生にも分かりやすく説明するね!

1. お米の値段が上がった理由

お米の値段が5キロで2500円くらいだったのが、
4500円以上と高騰しているのは、
いろんな原因が重なっているからだよ。
主な理由は次の3つ。

お米の量が足りていない

2023年に作られたお米が、
予想以上に少なかったんだ(不作)。

さらに、コロナが落ち着いて外食や観光客が増えたことで、
お米の需要が急に増えた。
これで「需要>供給」の状態になり、値段が上がった。

流通の仕組みが複雑

お米は農家→集荷業者(JAなど)
→卸業者→スーパーという流れで売られるんだけど、
途中で「売り渋り」が起きてる。

売り渋りっていうのは、
お米を持ってる人が「もっと高く売れるかも」
と考えて、すぐ売らずにため込むこと。
これでお米が市場に出回りにくくなり、値段が下がらないんだ。

新しい業者が参入

最近、お米を扱う新しい業者外国人バイヤーが増えて、
農家から直接お米を買うケースが増えた。

これで、普通のルート(JAや卸業者)を
通るお米が減って、市場でのお米の流れが滞ってるんだ。

2. 備蓄米を放出しても値段が下がらないのはなぜ?

政府は「備蓄米」(緊急用に国が持ってるお米)
を市場に出して、値段を下げようとした。
でも、効果があまりないんだ。

理由は…

備蓄米の量が少ない

市場に出てるお米の10%くらいしか
備蓄米じゃないから、全体の値段に大きな影響を与えられない。

高い値段で売られてる

備蓄米は安く売られるはずなのに、
卸業者が高く売っちゃってる。

たとえば、JAは60キロで1146円くらいの
経費を上乗せしてるだけなのに、卸業者が7594円も上乗せしてる
これは普段の2~3倍!だから、店頭で安くならないんだ。

JAに優先的に売ってる

政府は備蓄米を主にJAに売ってるけど、
JAは自分たちの利益を守るために、
市場にたくさん出さず、値段を高く保つことがある。
これも値段が下がらない理由だよ。

3. 転売ヤーや卸業者のせい?

「転売ヤー」という言葉がネットで話題になってるけど、
実は転売ヤーが主な原因とは言い切れないよ。

転売ヤーっていうのは、
品物を安く買って高く売る人たちのこと。
でも、お米の場合は、転売ヤーというより、以下のような人たちが関わってる。

卸業者

さっき話したように、
卸業者が備蓄米に高い値段をつけてる。
これが「甘い汁」を吸ってる大きな原因だ。

農水省の調査でも、卸業者が
通常よりずっと高い利益を取ってるのが分かってる。

JAなどの集荷業者

JAは農家の味方でもあるけど、
高い値段を維持したいから、
備蓄米を市場にたくさん出さないこともある。
これは農家の収入を守るためでもあるけど、消費者のためにはなりにくい。

新しい業者

お米を直接買う新しい業者や外食産業が増えたことで、
普通のルートのお米が減ってる。

これも値段を押し上げる原因だけど、
彼らが「悪い」とは限らない。
市場が変わってるだけかもしれないよ。

4. 農家のため?それとも言い訳?

「農家のため」というのは、
半分本当で、半分言い訳だよ。
農家の収入は確かに大事。
米価が上がれば農家が得るお金も増えるはず。

でも、実際は、農家が直接受け取るお金(生産者価格)は、
卸業者やJAの手数料を引かれて、そんなに増えてない。

たとえば、2024年の秋に農家が受け取ったお金は
60キロで1万6000円くらいだったけど、市場では2万6000円になってる。
この差額は、農家じゃなくて、JA卸業者が持っていってるんだ。

つまり、「農家のため」と言いつつ、
JAや卸業者が高い利益を取ってるのが、
値段が下がらない本当の理由かもしれない。
農水省も、この状況をちゃんと管理できてないって批判されてるよ。

5. 誰が「甘い汁」を吸ってる?

一番儲けてるのは、卸業者と、
場合によってはJAなどの集荷業者だよ。

農水省自体も、備蓄米を高く売って
280億円もの利益を得たって指摘されてる。
農家は少し得してるかもしれないけど、
卸業者やJAがその何倍も儲けてるって感じだね。

6. これからどうなる?

政府は、備蓄米を直接スーパーに売る「直売枠」を作ろうとしてる。
これは、卸業者を通さないから、
もっと安くお米が買えるかもしれないアイデアだよ。

でも、市場全体のお米の量が増えないと、
根本的な解決にはならない。
農家がもっとお米を作れるように、
生産を増やす支援や、気候変動に強いお米の品種を作ることも大事だよ。

まとめ

お米の値段が上がってるのは、
生産量が減ったこと需要が増えたこと流通が滞ってるせい。

備蓄米を出しても、卸業者が高く売ったり、
JAが市場にたくさん出さなかったりするから、値段が下がらない。
転売ヤーも少し関わってるかもしれないけど、卸業者やJAが一番儲けてるよ

「農家のため」は本当だけど、
実際は卸業者やJAが「甘い汁」を吸ってるって感じだね。
農水省も、もっとしっかり管理しないと、この問題は解決しないかも。

Q.でもね、日本は中国に米をたくさん輸出してるでしょ?
それも原因ではないの?
わざわざ日本米を売って中国米を輸入する意味が分かりません。

また、一番気になるのは畑を減らす減反政策です。
なぜ政府は日本の畑を無くしたいのですか?

A.いい質問だね!
日本がお米を中国に輸出していることや、
減反政策がなぜ続いているのか、
シンプルに中学生にも分かるように説明するよ。
前の質問で話した内容ともつながるから、一緒に整理していこう!

1. 日本は中国に米を
たくさん輸出してる?
それが値段高騰の原因?

日本のお米輸出の現状

日本は確かに中国や香港、シンガポールなどに日本米を輸出してるよ。
特に高級な日本米(たとえばコシヒカリ)は、
海外で「美味しい!」と人気で、輸出量は増えてる。

2021年には約2.3万トン(国内生産の0.5%くらい)だったのが、
2030年には20万トンに増やす目標もあるんだ。
でも、これが「たくさん」かというと、実はそうでもない。

日本の米の生産量は約670万トン(2023年)
だから、輸出してるのはほんの少しだけ。
国内の消費量(約681万トン)に比べると、輸出の影響は小さいんだ。

輸出が値段高騰の原因?

輸出自体は、直接的に
お米の値段を大きく押し上げてるわけじゃないよ。

なぜなら…

輸出量が少ない

輸出されるお米は、国内で消費される量の1%にも満たない
たとえ輸出をやめても、市場に大きな変化はない。

高級米がメイン

輸出されるのは高級なブランド米で、
スーパーで売ってる普通のお米とは別。
国内の一般的なお米の値段にはあまり影響しない。

国内の需給バランス

値段が高騰してる主な原因は、
生産量が減ってる(不作や減反政策)と、
飲食店や観光客の需要が増えたこと。
輸出よりこっちの影響が大きいよ。

ただ、Xの投稿では
「輸出用に米を作ると補助金が出るから、
国内にお米が回らない」っていう声もある。

これは一部本当で、
農家が補助金目当てに輸出用のお米を作ると、
国内向けの供給が少し減る可能性はある。
でも、これが値段高騰の「主な原因」とまでは言えないんだ

日本米を売って中国米を輸入する意味は?

これ、ちょっと不思議に感じるよね。
実は、こんな理由があるんだ。

日本米は高級品

日本は美味しい高級米を
中国に売って、外貨を稼ごうとしてる。

中国の富裕層は日本米を
「プレミアム」として買うから、農家やJAには儲かるチャンス。

中国米は安い

一方、日本が輸入する中国米やアメリカ米は、
価格が安いんだ(たとえば、中国米は日本米の半額以下)。
外食産業や給食、スーパーの安いお米
(プライベートブランド)に使うために輸入してる。

食文化の違い

日本人は「日本米が一番!」と思う人が多く、
輸入米は味や品質で敬遠されがち。
でも、安く提供したい外食産業や加工食品には、輸入米が使いやすいんだ。

貿易のルール

日本はWTO(世界貿易機関)のルールで、
一定量の米(約77万トン)を輸入しないといけない。
これを「ミニマム・アクセス米」と呼ぶけど、
日本米より安いから、加工用や飼料用に使われることが多い。

でも、Xの投稿で
日本米を中国に売って、中国米を日本人に食べさせようとしてる!
って批判があるように、これが「売国」みたいに感じる人もいる。
これは、政府やJAが国内の米不足を放置して、
輸出で利益を優先してるように見えるからだね。

実際は、輸入米の品質管理は厳しいし、
日本人が食べるお米のほとんどは国産だから、過度に心配しなくても大丈夫だよ。

2. 減反政策って何?なぜ畑を減らすの?

減反政策とは?

減反政策(正式には「生産調整」)は、
1970年から始まった政府の政策で、
農家にお米を作らないように
(または他の作物に変えるように)
お願いして、田んぼの面積を減らすもの。
政府は、減反に参加する農家に補助金を出すんだ。

なぜ減らすの?

減反政策が始まった理由は、
昔(1960年代~)お米が余りすぎたから

お米が余った背景

戦後、日本人の食事が変わって、
パンや麺類を食べる人が増えた。

1人当たりの米消費量が
1962年の118kgから2020年には50.8kgに激減!
その結果、お米が売れ残って、値段が下がりすぎちゃった。

農家の保護

お米の値段が下がると、農家の収入が減る。
農家は自民党の大事な支持者だから、
政府は「米価を高く保つ」ために、生産量を減らす政策を始めたんだ。

JAの影響

JA(農業協同組合)は、
農家の米を高く売ることで利益を得る。
減反で供給を減らせば、米価が下がらないから、JAも儲かるんだ

政府はなぜ畑を無くしたいの?

政府が「畑を無くしたい」わけじゃないよ!
でも、減反政策の結果、田んぼが減ったり、
使われない土地が増えてるのは事実。

理由は..

食文化の変化

日本人のお米離れが進んで、需要が減ってる。
政府は「余るなら作らない方がいい」と考え、田んぼを減らしてきた。
結果、1969年の344万ヘクタールから2023年には約255万ヘクタールに減少。

他の作物への転換

減反では、米の代わりに大豆や小麦、
飼料作物を作るよう奨励してるけど、
農家の多くは「米以外は儲からない」と感じて、田んぼを放置しちゃう。
これが「耕作放棄地」(使われない田んぼ)の増加につながってる(約39万ヘクタール)。

農家の高齢化

日本の農家の平均年齢は65歳以上。
若い人が農業を継がないから、田んぼが自然に減ってる。
これも減反政策の影響を大きくしてる。

減反政策の問題点

Xの投稿でも「減反政策は失敗!」って声が多い。
問題は…

米不足

2023年の不作や観光客の需要増で、お米が足りなくなった。
減反を続けたせいで、供給が追いつかないんだ。

食料安全保障

日本は食料の6割を輸入に頼ってる。
減反で田んぼが減ると、緊急時に国内で食料を作れなくなるリスクがある。

農家の負担

減反で米を作らず他の作物に変えても、
技術や設備が必要で、農家には負担。結局、放置する人が増えてる。

政府の意図は?

政府が「畑を無くしたい」わけじゃなく、
昔の「米余り」を解決しようとした政策が、
今の時代に合わなくなってるんだ。

2018年に減反政策は一応廃止されたけど
JAや農水省は「米価を高く保つ」ために、
生産量を抑える補助金を出し続けてる。
これが、米不足や高騰の一因になってるよ。

Xでは農水省やJAが天下り先や
利益を守るために減反を続けてるって批判もある。

実際、農水省の管理不足や、
JAの利益優先の動きが、問題を複雑にしてる部分はあるね。

3. これからどうなる?

輸出と輸入

日本は高級米の輸出を増やしたいけど、
国内の米不足を解決しないと、消費者の不満が大きくなる。

輸入米は安いけど、品質や安全性の
イメージが悪いから、増やしすぎると反発も出る。
政府は、輸出と国内供給のバランスを考える必要があるよ。

減反政策の見直し

専門家やXの声では、
「減反をやめて、農家が自由にお米を作れるようにすべき!」って意見が強い。
減反をやめれば、生産量が増えて、値段が下がる可能性がある。

たとえば、潜在的には
1700万トンも作れるのに、今は670万トンしか作ってないんだ。

食料安全保障

減反で田んぼが減ると、
将来の食料危機(たとえば戦争や災害で輸入が止まる場合)が心配。
輸出を増やすなら、国内の生産基盤(田んぼや農家)を守る政策が必要だよ。

まとめ

輸出と値段高騰

中国への米輸出は増えてるけど、
量は少ないから、値段高騰の主な原因じゃない。

輸出で高級米を売り、
輸入で安い米を使うのは、経済的な戦略。
でも、国内の米不足を放置してるのは問題だよ。

減反政策

政府は田んぼを「無くしたい」わけじゃないけど、
昔の米余りを解決しようとした減反が、
米不足や田んぼの放棄を招いてる。
農家の高齢化やJAの利益優先も影響してる。

今後

減反をやめて生産を増やせば、値段は下がる可能性がある。
輸出を増やすなら、国内の供給もちゃんと確保しないと、みんなが困っちゃうよ。

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