というニュースがありましたが、
噴火警戒レベルはいくつまであるのですか?
いくつになったら避難した方が良いのですか?
また、三宅島はいつ噴火していますか?
噴火すると東京などの本州に影響が出ますか?
中学生に分かりやすく教えてください。
1.噴火警戒レベルはいくつまであるの?
噴火警戒レベルは、火山の活動状況に
応じて危険度を示すもので、1から5までの5段階があります。
それぞれのレベルは以下のような意味です。
レベル1(活火山であることに留意):
火山は静かだけど、活火山だから
いつか活動するかもしれないよ、という状態。
普通に生活してOK。
レベル2(火口周辺規制):
火口の近くで小さな噴火が起こる可能性
があるから、火口周辺には行かないようにね。
レベル3(入山規制):
もっと大きな噴火の可能性があるから、
山に登ったり、危険なエリアに入ったりするのは禁止。
レベル4(高齢者等避難):
噴火がかなり危ない状況。
特にお年寄りや体の弱い人は避難の準備を始める。
レベル5(避難):
とても危険!
みんなが住んでいる場所から避難が必要。
三宅島は2025年6月17日にレベル2に引き上げられたよ。
これは火口周辺で噴火が起こる可能性があるから、
火口の近くには行かないように、という警告だね。
2.いくつになったら避難した方がいい?
避難が必要になるのは、
レベル4やレベル5のときだよ。
レベル4では、お年寄りや体の弱い人、
子どもたちが先に避難の準備を始める。
レベル5では、みんなが
住んでいる場所から避難しないといけない。
今、三宅島はレベル2だから、避難の必要はまだないよ。
でも、火口の近く(雄山環状線内側)
には行かないように気をつけてね。
噴火が起きたら、大きな石(噴石)が飛んでくるかもしれないからだよ。
3.三宅島はいつ噴火したの?
三宅島は活火山で、
過去に何度も噴火してるんだ。
主な噴火の歴史を簡単に見てみよう。
1940年:
山腹で噴火が起こり、溶岩が海まで流れた。
家が5軒焼けたよ。
1983年:
大きな噴火で、溶岩が流れ、
阿古の学校が溶岩に飲み込まれた。
今もその跡が見られるんだ。
2000年:
とても大きな噴火で、
火山ガス(二酸化硫黄)が大量に出た。
このせいで島の全員が島の外に避難したんだ(約5年間)。
そのほか、約20~30年ごとに噴火が起きる傾向があるよ。
最近だと、2025年6月に火山活動が活発になって、警戒レベルが2に上がったんだ。
三宅島は長い歴史で、
約2000年前から噴火を繰り返してきた火山だよ。
最近のデータだと、過去50年くらいで
噴火の間隔は短くなり、だいたい20~25年ごとに大きな活動が起きるみたい。
4.噴火すると東京や本州に影響が出る?
三宅島の噴火が東京や本州に
直接大きな影響を与えることは、噴火の規模によるよ。
小さな噴火(レベル2くらい)
火口周辺に影響が出るけど、
東京や本州への影響はほとんどないよ。
火山灰が風で少し飛んでくる可能性
はあるけど、日常生活にはほぼ影響なし。
大きな噴火(レベル3以上)
2000年の噴火みたいに、
大量の火山灰や火山ガスが出ると、
風向きによっては東京や近くの島(新島など)に火山灰が降ることがある。
たとえば、2000年には火山ガス(二酸化硫黄)がたくさん出て、
島の植物や動物に被害が出たし、飛行機の運航に少し影響が出たこともあるよ。
最悪の場合
もし超大きな噴火が起きたら、
火山灰が東京の空を覆ったり、
空気が少し汚れたりするかもしれない。
でも、東京は三宅島から175km離れているから、
直接的な被害(溶岩や噴石が飛んでくるようなこと)はまずないよ。
ただ、2000年の噴火では、
島民が東京や本州に避難したから、
避難先の地域では支援が必要になったんだ。
5.中学生向けアドバイス
三宅島の噴火警戒レベルが2に上がったって聞いて、
ちょっとドキドキするかもしれないけど、慌てなくていいよ!
今は火口の近くに行かなければ大丈夫。
ニュースや気象庁の発表をチェックして、
もしレベルが3や4に上がったら、
避難の準備が必要になるかもしれないから、
家族と話しておくと安心だね。
火山は怖いけど、科学者たちが
しっかり監視してるから、早めに警告してくれるよ。
もし三宅島に住んでいたら、
火山灰から身を守るためにマスクを用意したり、
家の窓を閉めておくといいかもしれないね。
三宅島の火山は、島の自然や観光
(バードウォッチングやダイビング)にも関係してるんだ。
火山が作った独特な地形や景色は、
実はとっても面白いよ!安全に気をつけながら、
火山のことをもっと学んでみるのもいいかも!
6.島なので逃げるのは大変か?
三宅島みたいな島に住んでいる人は、
噴火が起きたときの避難が本州とは違って大変だよね。
島だと車で遠くに逃げるのは難しいし、
船や飛行機で島の外に出ないといけないから、
準備やタイミングがめっちゃ大事なんだ。
島での避難の大変さ
移動手段が限られる
三宅島には港(三宅島港)と
小さな飛行場(三宅島空港)があるけど、
船や飛行機のスケジュールに頼らないといけない。
噴火で火山灰が降ったり、
海が荒れたりすると、船や飛行機が動かなくなることもあるんだ。
2000年の例
2000年の大きな噴火では、
島の約3,800人全員が島から避難したんだ。
そのときは船やフェリーで本州や他の島
(八丈島など)に移動したけど、避難の準備や移動に時間がかかったよ。
みんな家を離れて、しばらく島に戻れなかったから、生活も大変だったみたい。
物資の問題
島だと食料や水、ガソリンとかの
物資が本州から運ばれてくるから、
噴火で船が止まると、物が足りなくなる心配もある。
でも、ちゃんと準備してるよ!
三宅島の人たちは火山と一緒に暮らしてきたから、
避難の準備や対策に慣れてる部分もあるんだ。
たとえば…
避難訓練
島では定期的に噴火に備えた訓練をしてるよ。
どこに集まるか、どんな荷物を持つか、みんなで練習してる。
火山ガスの対策
三宅島では火山ガス(二酸化硫黄)が時々出るから、
ガスマスクを配ったり、ガスの濃度を測る機械が島にいっぱいあるんだ。
気象庁の監視
科学者が火山の動きを24時間チェックしてるから、
危なくなったら早めに「レベル3」とか「レベル4」って警告してくれる。
それで避難の時間が少しでも確保できるよ。
コミュニティの力
島はみんなが顔見知りだから、
困ったときは助け合うんだ。
お年寄りや子どもの避難をみんなでサポートする仕組みもあるよ。
中学生にもわかるポイント
島に住むのは大変だけど、
三宅島の人たちは「火山と一緒に生きる」覚悟ができてるんだ。
もし噴火が起きたら、
船や飛行機で安全な場所(東京や他の島)
に避難するプランがちゃんとあるから、慌てず準備すれば大丈夫だよ。
たとえば、2000年の避難では、みんな無事に島の外に出られたんだ。
もし自分が島にいたら、
こんなことを覚えておくと安心!
◎ニュースやラジオを聞いて、警戒レベルが上がったらすぐ行動。
◎火山灰が降ってきたら、マスクやメガネで目を守る。
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