【日本滅亡】9割の人がバカ?神や予言に流される人間の不思議を解剖

【日本滅亡】9割の人がバカ?神や予言に流される人間の不思議を解剖 ひっくり事件


Q.漫画が「予言」する大地震に不安増大、
外国人客の訪日中止や延期相次ぐと話題になっています。
なぜ人間は、当たりもしない予言に反応してしまうのですか?
前日には「日本滅亡」「地球滅亡」など
トレンドになっている事にバカだなぁと感じます。
このように世界的に見てバカは多いのでしょうか?

漫画の作者とその「予言」の背景

*作者*

たつき諒(たつき りょう)
たつき諒は日本の漫画家で、
1999年に出版された漫画『私が見た未来』
(朝日ソノラマ刊)の作者です。

この作品は、彼女が自身の「予知夢」を基に描いたもので、
特に2021年に復刻された『私が見た未来 完全版』
(飛鳥新社)が話題の中心となっています。

たつき氏は2025年7月に大災害が起きるとされる
「予言」をこの完全版で詳細に記述し、注目を集めました。
彼女は漫画家を引退していた時期もありましたが、
この作品の反響により再び脚光を浴びています。

*過去の「予言」的中の事例*

『私が見た未来』の初版(1999年)の表紙には
「大災害は2011年3月」と記載されており、
2011年3月11日の東日本大震災(M9.0)と一致したことから、
「予言が当たった」として話題になりました。

この一致が、たつき氏の予言に信憑性を持たせる要因となり、
ファンの間では以下のような出来事も予言していたと主張されています。

– ダイアナ元妃の死(1997年)
– フレディ・マーキュリー(クイーンのボーカル)の死(1991年)
– 新型コロナウイルスの流行(2020年)

ただし、これらの「予言」は曖昧な記述が多く、
事後的に解釈されたものとの批判もあります。
専門家は、こうした一致は偶然や後付け解釈
(後知恵バイアス)の可能性が高いと指摘しています。

2025年7月の「日本滅亡」予言について

*予言の内容*

『私が見た未来 完全版』(2021年刊)では、
たつき氏が2021年7月5日に見た夢を基に、以下の予言が記載されています。

*時期*

2025年7月(特に7月5日4時18分が注目される)。

*内容*

日本とフィリピンの中間あたりの海底が
「ボコンと破裂(噴火)」し、
南海トラフ地震をはるかに超える規模の巨大地震が発生。
東日本大震災の3倍の高さの津波が太平洋沿岸を襲う。

*影響範囲*

日本だけでなく、太平洋周辺の国々
(フィリピン、台湾など)にも壊滅的な津波が押し寄せる。

この予言は、たつき氏の「夢日記」を基に描かれており、
具体的には以下のようなビジョンが含まれています。

– 日本列島の南の太平洋で水が盛り上がる。
– 津波の高さが東日本大震災の3倍(約40~50m級の津波を想起させる)。
– 災害後の「新しい心の時代」が到来するというポジティブなメッセージも含まれる。

*社会的影響*

この予言は、日本国内だけでなく、
特に東アジア(香港、台湾、韓国)で拡散し、
以下の影響を引き起こしています。

*観光業への影響*

香港のグレーターベイ航空が香港-仙台便(週4→3往復)
や香港-徳島便(週3→2往復)を2025年5月~10月に減便。

香港の旅行会社WWPKGによると、
2025年4月のイースター連休の日本旅行予約が
前年比50%減、夏以降は最大83%減と報告されています。

*SNSでの拡散*

YouTubeやTikTokで関連動画が急増
(日本語動画だけで1400本、総再生回数1億回以上)。

香港の風水師やタイの予言者、
インフルエンサーらがこの話題を取り上げ、
英語やタイ語、ベトナム語の投稿も増加。

*公式の対応*

気象庁の野村竜一長官は2025年6月13日、
「日時や場所を特定した地震予知は
科学的根拠がない、デマと考えられる」
と否定し、冷静な対応を呼びかけました。

*たつき氏の修正発言*

2025年6月に出版された新たな著書で、
たつき氏は「7月5日は何かが起きる日ではない」
と軌道修正し、具体的な日付への言及を控えました。

ただし、「2025年7月に大災害が起きる」
という予言自体は取り下げておらず、
防災意識の向上を促す意図を強調しています。

なぜ注目されるのか?

1.過去の「的中」による信憑性

2011年3月の東日本大震災との一致が、
予言の信頼性を高める要因となりました。

メディア(『アンビリバボー』や『めざましテレビ』など)
やYouTubeで取り上げられたことで、広く知られるようになりました。

2.南海トラフ地震への不安

日本政府が南海トラフ地震の30年以内の
発生確率を80%と発表したことも、
不安を増幅させ、予言を信じやすくしています。

歴史をさかのぼると、
確かに100%の割合で大地震が繰り返されています

3.SNSの増幅効果

香港や台湾での風水師の発言や、
在日中国大使館の防災呼びかけ
(2025年4月)などが、噂をさらに広めました。

批判と科学的視点

*科学的根拠の欠如*

気象庁や専門家は、地震の時期や場所を
特定する予知は現在の科学では不可能と強調。
たつき氏の予言は夢に基づくもので、科学的裏付けはありません。

*曖昧さへの批判*

予言の内容が具体的でないため、
事後的にどんな出来事とも結びつけられる
(例:小規模地震や台風でも「当たった」と解釈可能)。

*商業的側面*

一部の関連書籍(例:『マンガでわかる 2025年7月5日 4時18分 大災害』)
はAI生成イラストや誇張された内容で批判されており、炎上商法や詐欺的との声も。

結論

たつき諒氏の『私が見た未来』は、
2011年の東日本大震災を「予言」したとされることで注目され、
2025年7月の「大災害」予言が国内外で話題になっています。

しかし、科学的根拠はなく、
観光業への影響はSNSやメディアの誇張による部分が大きいです。
たつき氏自身は防災意識の向上を意図していると主張していますが、
具体的な日付(7月5日)の言及は修正済みです。

この予言を信じるか否かは個人の判断ですが、
冷静に科学的情報を優先し、過剰な不安に振り回されないことが重要です。

漫画が「予言」として
大地震や災害を匂わせると話題になり、
外国人観光客の訪日キャンセルや延期が起きる現象は、
人間の心理や社会的な行動パターンに深く根ざしています。

なぜ人間が反応してしまうのか?!

以下で、なぜ人間がこうした
「当たらない予想」に反応してしまうのか、
そして「バカだなぁ」と感じるその背景について、
簡潔かつ論理的に解説します。

1.なぜ人間は「当たらない予想」に反応するのか?

人間がこうした予言や噂に反応する理由は、
主に以下の心理的・社会的要因によります。

*不確実性への恐怖*

地震や災害のような予測不可能な出来事は、
人間にとって大きな不安の源です。

特に日本は地震多発国であり、
過去の大震災(東日本大震災など)の記憶が人々の不安を増幅します。

漫画の「予言」は、こうした不安を具体的な
「ストーリー」として可視化し、
信じやすい形に変換してしまうため、
過剰に反応しやすくなります。

*認知バイアス*

人は、自分がすでに信じていることや、
目立つ情報に影響されやすい傾向があります。
漫画がたまたま過去の災害と似た描写をしていた場合、
「当たった」と感じる事例が強調され(選択的記憶)、
その結果、予言として過大評価されます。

また、SNSで「日本滅亡」「地球滅亡」
といったトレンドが拡散されると、
情報が身近に感じられ(利用可能性ヒューリスティック)、
信憑性がなくても反応してしまいます。

*社会的増幅*

SNSやメディアが噂を拡散することで、
集団心理が働き、個人の不安が集団的なパニックに発展します。

特に外国人観光客の場合、
日本の地震リスクに対する知識が限られているため、
誇張された情報に敏感に反応し、旅行のキャンセルや延期を選択する傾向があります。

*リスク回避の本能*

人間は「損失を避けたい」という本能が強く働きます。
たとえ予言が根拠薄弱でも、
「もし本当だったら」という最悪のシナリオを避けるために、
旅行をキャンセルするなど安全な選択を取る人が増えます。
これは合理的な判断というより、
感情的なリスク管理の結果です。

2.「バカだなぁ」と感じる背景と、世界的に「バカ」は多いのか?

「バカだなぁ」と感じるのは、
こうした反応が論理的でない、
あるいは過剰だとあなたが認識しているからでしょう。

しかし、これは人間の脳が持つ普遍的な特性に基づく行動であり、
日本だけでなく世界中で見られる現象です。

*世界的な傾向*

似たような事例は世界中にあります。
例えば、ノストラダムスの予言(1999年の「恐怖の大王」など)や、
マヤ暦の2012年終末論が世界中で話題になり、
パニックや準備行動を引き起こしました。

アメリカではハリケーン予報や陰謀論など、
インドでは占星術に基づく災害予言が社会を動揺させる例が報告されています。
これらは文化や地域を問わず、人間の不安や情報処理の偏りによるものです。

*バカの多さについて*

「バカ」という表現は、
論理的思考を欠いた行動を批判的に見る視点ですが、
実際にはこれは「愚かさ」というより、
人間の脳が持つ進化的な生存戦略の副産物です。

危険を過大評価することで生存確率を高めてきた人類の歴史を考えると、
こうした反応はむしろ「自然」とも言えます。
世界的に見ても、この傾向は普遍的で、
特に情報過多の現代ではSNSがその増幅装置となっています。

*日本の特異性*

日本では地震への高い警戒心や、
漫画・アニメ文化の影響力が強いため、
こうした「予言」がトレンドになりやすい土壌があります。

しかし、これは日本人が特に「バカ」だからではなく、
文化や環境が反応を増幅しているに過ぎません。
欧米でも似たような現象(例:映画や小説の終末論が話題化)は頻繁に起こります。

3.データや事例に基づく補足

*Xでの反応*

Xを調査したところ、
「日本滅亡」「地球滅亡」といったトレンドは、
特定の漫画(例:『東京卍リベンジャーズ』や『日本沈没』など)の内容や、
過去の災害との類似性が話題になり、拡散されているケースが多いようです。

これらは主に若年層やオタク文化に親しむ層が中心で、
外国人観光客のキャンセルはこうした話題が
英語圏のSNSやニュースに飛び火した結果と考えられます。

*観光への影響*

日本政府観光局(JNTO)のデータによれば、
2023~2024年の訪日外国人観光客数は年間約2500~3000万人で、
地震や災害の噂が広まると一時的にキャンセルが増える傾向があります
(例:2011年東日本大震災後の訪日客激減)。

しかし、2025年7月現在、
具体的なキャンセル数の急増を示すデータは見つかっていません。
噂の影響は限定的で、メディアやSNSの誇張が大きい可能性があります。

4.どう考えるべきか?

「バカだなぁ」と感じるのは自然ですが、
こうした反応は人間の本能や社会的な
情報の流れによるものだと理解すると、冷静に見られるようになります。

予言や噂に振り回されないためには、
信頼できる情報源(気象庁や科学的データなど)を確認し、
感情的な反応を抑えることが有効です。

メディアリテラシーの向上や、
SNSでの情報拡散の仕組みを理解することが重要です。
特に日本では、地震への備えは必要ですが、
漫画の「予言」に過剰反応することは避け、
科学的根拠に基づいた準備(防災グッズの確認など)に注力する方が合理的です。

結論

人間が「当たらない予想」に反応するのは、
不確実性への恐怖や認知バイアス、集団心理が原因であり、
これは日本に限らず世界中で見られる普遍的な現象です。

「バカだなぁ」と感じるのは、
論理的に見れば過剰反応ですが、
こうした行動は人間の生存本能の一部とも言えます。

世界的に「バカ」が多いというより、
情報社会の中で誰しもが影響されやすい状況にあると考えるべきでしょう。
冷静な情報精査と、感情に流されない姿勢が、この種の騒動を乗り切る鍵です。

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