北海道では40度の予報がされていました。
本州の人はエアコンがあり家に居れば安全ですが、
「北海道の半分の家がクーラーを設置していない」というポストを見ました。
2025年現在、これは本当なのでしょうか?
だとしたら危険ですよね!
北海道のエアコン普及率は本当か?
「北海道の半分の家がクーラーを設置していない」
という噂について、2021年のウェザーニュースの調査によると、
北海道のエアコン保有率は約42%で、
全国平均の93%に比べて大きく低いことが確認されています。
さらに、2023年3月の消費動向調査では、
北海道のルームエアコン普及率は40.3%と報告されており、
半数以上の世帯がエアコンを持っていない状況です。
Xの投稿でも、2025年現在で
普及率は40~50%程度と推定する声があり、
噂の「半分の家がクーラーを設置していない」
はおおむね事実と考えられます。
ただし、地域差があります。
例えば、札幌市や帯広市では普及率が50~80%程度と高めですが、
釧路市や道東・オホーツク海側ではほぼ0%に近い地域もあるとされています。
なぜ北海道のエアコン普及率は低いのか?
1.気候の影響
北海道は従来、夏が短く涼しい地域で、
湿度も低いため、エアコンなしでも過ごせると考えられてきました。
10年前の普及率は18~26.6%程度でした。
2.住宅構造の問題
北海道の住宅は冬の寒さ対策(断熱・気密性)に優れている一方、
エアコン設置に対応していない賃貸物件や古い家屋が多く、設置が難しいケースがあります。
3.文化的背景
「短い夏は我慢すればよい」という考えが根強く、
エアコンは贅沢品とみなされてきた歴史もあります。
40℃の暑さにおける危険性
2025年7月の報道では、北海道で気温が38~39℃、
場合によっては40℃に迫る予報が出されており、
観測史上初めての暑さとなる可能性が指摘されています。
このような猛暑では、
エアコンがない世帯は熱中症のリスクが高まります。
特に以下が懸念されます。
*熱中症の急増*
2021年のデータでは、
北海道の熱中症による救急搬送者数が前年の約10倍(546人)に増加。
2025年7月には、90代女性がエアコンがない部屋で
熱中症の疑いで亡くなる事例も報告されています。
*高齢者のリスク*
高齢者は暑さを感じにくく、鈍感になっています。
知らずに脱水症状や熱中症に至るケースが多いです。
*住宅の特性*
北海道の住宅は断熱性が高いため、
熱がこもりやすく、夜間の熱帯夜でも
室内の温度が下がりにくい場合があります。
対策と推奨事項
エアコンがない世帯では、
以下のような対策が推奨されます。
*クールスポットの活用*
図書館、公民館、商業施設などの
「クールスポット」や「クーリングシェルター」を利用する。
幕別町などでは、2025年夏にこれらの施設を積極的に開放しています。
*代替の暑さ対策*
保冷剤、冷やしたタオル、
こまめな水分・塩分補給、涼しい服装を心がける。
*エアコン設置の検討*
夏の猛暑日や熱帯夜が増加しているため、
早めのエアコン設置が推奨されます。
特に、寒冷地仕様のエアコンは冬の暖房にも対応し、
凍結や雪対策が施されているため北海道に適しています。
ただし、設置には1か月以上の待ち時間が発生する場合があるため、早めの計画が必要です。
結論
「北海道の半分の家がクーラーを設置していない」
という情報は、2025年現在でもほぼ事実で、普及率は40~50%程度です。
この状況下で40℃近い猛暑は、熱中症による命の危険を高め、
特にエアコンがない高齢者世帯や賃貸住宅では深刻なリスクとなります。
エアコン設置が難しい場合は、
クールスポットの利用や代替の熱中症対策を徹底し、命を守る行動が重要です。
長期的な対策として、寒冷地仕様のエアコン導入を検討することを強くおすすめします。
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